詳述 · 13件の出来事
自動運転の歴史
1960年代
2000年代
2010年代
2010年代、 自動運転は言葉と製品の両面で形を取り始めた。 SAE の J3016 は運転の自動化を6段階に分け、 周囲を見張るのが人か機械かで境を引いた。 米運輸省が2016年に、 日本が2017年にこの区分を採り入れ、 制度の共通語になる。 同じ頃 Tesla は Model S へのソフトウェア配信で、 車線内の操舵と車線変更を手渡した。 人の監視を前提とするレベル2だったが、 2016年のフロリダの死亡事故は、 自動化に頼りすぎる危うさを突きつけた。 機能の呼び名と中身のずれは、 2020年代に陪審と州当局が裁くことになる。

Bryant Walker Smith (Wikimedia Commons) · CC BY 3.0 · Commons ↗ 米国の技術者団体 SAE International が2014年1月16日に初版を発行した推奨基準 J3016 は、運転の自動化をレベル0(自動化なし)からレベル5(完全運転自動化)までの6段階に分けた。レベル2までは運転者が周囲を監視し、レベル3以上は限定された条件の中でシステムが運転タスクを担う。初版は12ページの情報報告書で、詳しく定義したのは上位3段階だけだった。2016年、2018年に改訂され、2021年には ISO と共同で改訂された。米運輸省は2016年9月にこの定義を採用し、日本も2017年5月の官民ITS構想・ロードマップ2017で採用した。レベルは安全性の格付けではなく、誰が運転しているかという役割の区分である。国交省の研究会は2018年、レベル4までの過渡期には自賠法の運行供用者責任を維持するのが適当とした。Mobileye はレベル3と4の区別は不要だと批判している。
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2020年代
2020年代、 運転席が空の車が都市で客を乗せ始めた。 Waymo はフェニックス都市圏で一般客に完全無人の乗車を開き、 百度は武漢などで無人車の運賃収受の許可を得た。 Zoox はハンドルのない専用車で、 Tesla は監視員付きの Model Y で続く。 自家用車ではレベル3が制度に入り、 ホンダのレジェンドが型式指定を受けて100台をリースで計画し、 メルセデスは独米で認可を得た。 日本の法はレベル4の運行を許可制で認めた。 Cruise は事故とその説明を問われて許可を失い、 レベル2の支援にとどまる Tesla の FSD は呼び名を咎められた。
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Mliu92 (Wikimedia Commons) · CC BY-SA 4.0 · Commons ↗ Tesla がオプションとして販売する運転支援ソフトウェア。2016年10月に全車へ完全自動運転用のハードウェアを積むと発表し、将来の完全自動運転を約束するパッケージを先行販売した。市街地の道路で操舵する FSD Beta は2020年10月20日の夜(北米時間)に早期アクセスの参加者へ配信され、2023年1月には米国とカナダで約40万人に広がった。Tesla は2023年2月のリコール報告書(362,758台)で FSD Beta を SAE レベル2の運転支援と書いており、運転者が常に監視する必要がある。2024年3月末に名称は FSD (Supervised) に変わり、カリフォルニア州 DMV は2025年12月に旧名称の宣伝を誤解を招くと判断した。2026年4月にオランダが欧州で初めて承認し、ドイツの求めで欧州では Tesla Assisted Driving に改名された。日本では2025年8月に試験走行が始まった。

TTTNIS (Wikimedia Commons) · CC0 · Commons ↗ ホンダが2021年3月5日に日本で発売した「LEGEND Hybrid EX・Honda SENSING Elite」は、自動運転レベル3(条件付運転自動化)の渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」を備えた。国土交通省は2020年11月11日、これを自動運行装置を備えた車両としては世界初の型式指定とした。高速道路の渋滞時、作動開始前は約30km/h未満、作動後は約50km/h以下などの条件の中でシステムが運転し、運転者はナビ画面でテレビを見られる。条件を外れるときは運転者が引き継ぐ。前提には2019年5月に成立し2020年4月に施行された道路運送車両法と道路交通法の改正がある。販売はリース専用で計画100台、価格は1,100万円だった。レジェンドは狭山工場の閉鎖に伴い2021年内に生産を終え、ホンダは2023年に GM・Cruise と東京での無人タクシー計画を発表したが、GM は2024年12月に Cruise のロボタクシー事業への資金提供をやめた。





