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Satya Nadella、Microsoft CEO 就任

メタデータ
- 日付
- 年代
- 2010s
- Tier
- T1
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- 09
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- 03
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Satya Nadella が Microsoft の CEO に就任したのは2014年2月4日である。この日、Microsoft の取締役会は Nadella を即日付で CEO 兼取締役に任命した。Bill Gates、Steve Ballmer に続く3人目の CEO で、直前の肩書はクラウド・エンタープライズ部門の上級副社長だった。前任の Ballmer は2013年8月23日に、後任が決まりしだい退任すると表明しており、半年近い後任選びの結論がこの任命だった。
同じ発表で、取締役会の体制も変わった。Gates は議長を退き、創業者兼技術アドバイザーとして取締役会に残った。議長には独立取締役の John Thompson が就いた。
2014年2月4日の発表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新 CEO | Satya Nadella(即日付、取締役も兼任) |
| 前職 | クラウド・エンタープライズ部門 上級副社長 |
| 前任 | Steve Ballmer(2013年8月23日に退任を表明) |
| Bill Gates | 議長を退き、創業者兼技術アドバイザーに |
| 新議長 | John Thompson(独立取締役) |
| 取締役会 | 10人のうち7人が独立取締役 |
Microsoft のプレスリリースは、Gates が技術アドバイザーとして会社に割く時間を増やし、製品と技術の方向づけで Nadella を支えると書いている。創業者を議長から外しつつ、技術の相談役として近くに置く形だった。
Nadella はどんな経歴だったか
Microsoft の役員紹介によれば、Nadella は Sun Microsystems の技術スタッフを経て1992年に Microsoft に入った。オンラインサービス部門の研究開発を率い、Microsoft ビジネス部門の副社長を務めたのち、クラウド・エンタープライズ部門を任された。
就任時のプレスリリースは、彼の功績として会社のクラウドへの移行を挙げ、Bing、Xbox、Office などを支える世界最大級のクラウド基盤を作り上げたと書いた。サーバー・ツール事業を率いた間、その部門は市場を上回る成長を見せ、競合からシェアを奪ったともある。CEO に選ばれたのは、Windows や Office の事業責任者ではなく、クラウドの責任者だった。
就任の言葉は、プレスリリースではこうなっている。
"The opportunity ahead for Microsoft is vast, but to seize it, we must focus clearly, move faster and continue to transform."
同じ日の Microsoft 公式ブログに載った同じ発言は、"move faster, push harder and continue to transform" と、中ほどの語が少し違う。
最初の1年で何が変わったか
就任から1年足らずのうちに、Nadella は Microsoft の向きをはっきり変えた。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2014年2月4日 | CEO 就任 |
| 2014年3月27日 | 初の記者会見で iPad 版の Word・Excel・PowerPoint を発表、当日から提供 |
| 2014年7月10日 | 社員宛てメールで会社の定義を改める |
| 2014年10月20日 | Azure の発表会で Linux 支持を表明 |
iPad 版 Office(3月27日): Fortune によれば、CEO として初めての記者会見で、Nadella は Apple の iPad 向けの Word・Excel・PowerPoint を発表し、その日のうちに提供を始めた。Office を自社の Windows の外に出すという判断で、彼はモバイルとクラウドの交差点という言葉で会社の展望を語った。
会社の定義(7月10日): 社員に宛てた長いメールで、Nadella は世界をモバイルファーストかつクラウドファーストのものと捉え、Microsoft をその世界における生産性とプラットフォームの会社と定義した。メールの原文は次のとおりである。
"At our core, Microsoft is the productivity and platform company for the mobile-first and cloud-first world."
それまで掲げていたデバイスとサービスの会社という言い方は、変革の出発点としては役立ったが、自社に固有の戦略を絞り込む必要がある、とも書いている。
Linux(10月20日): サンフランシスコでのクラウドの発表会で、Nadella は "Microsoft loves Linux" と書かれた画面の前に立った。The Register によれば、彼は Azure の約20%がすでに Linux だと述べ、CoreOS を Azure で正式にサポートする5つ目の Linux ディストリビューションとして発表した。2001年に前任の Ballmer が Linux を知的財産の面でがんにたとえた会社としては、大きな転換だった。
その後の路線
この向きは、その後の大きな判断にもつながっていく。2018年には開発者向けのコード共有サービスを 75億ドル相当の株式で買収し、2019年には OpenAI に10億ドルを投資して Azure を OpenAI の計算基盤にした。2021年6月16日には、取締役会の全会一致で Nadella が Thompson に代わって議長も兼ねることになった。
株式市場もこの転換を評価した。Euronews によれば、Microsoft の時価総額は2024年1月に3兆ドルを超え、Apple に次いでこの水準に達した2社目の企業となった。生成 AI への投資が投資家の信頼を押し上げた、というのが同紙の見立てである。
Nadella 以前と以後
Gates と Ballmer の時代の Microsoft は、Windows と Office を売る会社だった。Nadella の就任は、その中心にクラウドを置き直す出発点になった。1990年代の Microsoft が 反トラスト訴訟 で問われたのは Windows の独占だったが、Nadella のもとの Microsoft は、Linux も iPad も Azure の上で扱う会社へと変わっていく。
人物については Satya Nadella と Bill Gates、会社については Microsoft と Microsoft の年表 にある。
よくある質問
- Satya Nadella はいつ Microsoft の CEO になりましたか。
- 2014年2月4日です。取締役会が即日付で CEO 兼取締役に任命しました。前任の Steve Ballmer は2013年8月23日に、後任が決まりしだい退任すると表明していました。
- Nadella は CEO になる前に何をしていましたか。
- クラウド・エンタープライズ部門の上級副社長でした。1992年に Sun Microsystems から移り、オンラインサービス部門の研究開発やビジネス部門の副社長を経て、Bing・Xbox・Office などを支えるクラウド基盤の構築を率いました。
- Nadella の就任で Microsoft は何を変えましたか。
- Windows 以外の端末にも製品を出す方向へ転じました。2014年3月に iPad 版の Word・Excel・PowerPoint を出し、7月には自社をモバイルファーストかつクラウドファーストの世界における生産性とプラットフォームの会社と定義しました。10月には Azure の約20%がすでに Linux だと述べて Linux 支持を打ち出し、2018年に GitHub を買収しています。
- Bill Gates は Nadella の就任時にどうなりましたか。
- 取締役会議長を退き、創業者兼技術アドバイザーとして取締役会に残りました。製品と技術の方向づけで Nadella を支えるため、会社により多くの時間を割くとされました。議長には John Thompson が就き、2021年6月に Nadella が引き継いでいます。
出典
一次資料Microsoft Board names Satya Nadella as CEO — Microsoft News Center, Feb 4, 2014
即日付の CEO 任命、前職、1992年入社、Ballmer の2013年8月23日の退任表明、Gates の新しい役割と Thompson の議長就任
一次資料Satya Nadella, Chairman and Chief Executive Officer — Microsoft Source (executive biography)
Sun Microsystems からの転職、オンラインサービス部門とビジネス部門での経歴
社員宛てメールの全文。モバイルファースト・クラウドファーストの定義
最終更新: