T1
iPhone 6 / 6 Plus ── 大画面への転向

メタデータ
- 日付
- 年代
- 2010s
- Tier
- T1
- 参照年表
- iPhone の歴史 · 携帯電話・スマートフォンの歴史
- 出典数
- 11
- 関連項目
- 02
iPhone 6 と iPhone 6 Plus の発表は2014年9月9日、予約受付は9月12日(金)、発売は2機種とも9月19日(金)である。最初の発売国は米国・オーストラリア・カナダ・フランス・ドイツ・香港・日本・プエルトリコ・シンガポール・英国の10カ国で、日本は第一陣に含まれた。Apple の日本語版プレスリリースは、日本では NTT ドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社が取り扱うと書いている。
中国は含まれなかった。工業情報化部(MIIT)の認可が下りたのは9月末で、中国での発売は10月17日、米国より4週間遅い。9月26日には、オーストリアからアラブ首長国連邦まで22カ国の第二陣が続いた。
初日から2つのサイズ
Apple が大きさの違う2機種の iPhone を同じ日に発売したのは、これが初めてである。
| iPhone 6 | iPhone 6 Plus | |
|---|---|---|
| ディスプレイ | 4.7インチ Retina HD | 5.5インチ Retina HD |
| 解像度 | 1334 × 750 | 1920 × 1080 |
| 厚さ | 6.9mm | 7.1mm |
| 光学式手ぶれ補正 | なし | あり |
| 米国価格(2年契約) | 199 / 299 / 399ドル | 299 / 399 / 499ドル |
| 容量 | 16 / 64 / 128GB | 16 / 64 / 128GB |
容量の段も組み替えられた。iPhone 5 は 16 / 32 / 64GB だったが、iPhone 6 では中間が64GB、最上位が128GB になり、小さいほうの機種は199・299・399ドルという価格帯を据え置いた。大きいほうは、どの容量でも一律100ドル高い。
なぜ iPhone は大きくなったのか
iPhone 4S までの画面は3.5インチで、iPhone 5 も縦に伸ばして4インチにしただけだった。他社はもっと先へ進んでいた。わかりやすい目印は Samsung の Galaxy Note である。2011年の IFA ベルリンで披露され、同年10月下旬にドイツで発売された5.3インチ機で、こうした大きさの端末にはのちに「ファブレット」という呼び名が付いた。
iPhone 6 Plus はそのカテゴリにおよそ3年遅れで正面から応じた機種であり、4.7インチの iPhone 6 は新しい標準サイズになった。Apple はプレスリリースの題で、この2機種を iPhone 史上最大の進化と呼んだ。これは Apple 自身の形容である。
大きな画面は、新しい操作も一つ生んだ。iOS 8 の 簡易アクセス(Reachability) で、ホームボタンを2回軽く触れると画面の上半分が親指の届く位置まで降りてくる。片手で画面の上端まで届かなくなったからこそ必要になった機能である。
Apple Pay と、NFC を載せた最初の iPhone
同じ発表会で Apple Pay が披露された。Apple は、iPhone 6 と 6 Plus では新しい NFC アンテナの設計によって Apple Pay が機能すると説明した。カード情報は端末固有の番号に置き換えられて Secure Element という専用チップに保存され、支払いは Touch ID で承認する。NFC を搭載した iPhone はこの2機種が最初である。
ただし端末の発売時点では、サービスはまだ始まっていなかった。米国で Apple Pay が使えるようになったのは、無料の iOS 8.1 が配信された2014年10月20日で、発売の1か月後である。
日本の利用者にとっての空白はずっと長い。日本で Apple Pay が始まったのは2016年10月25日で、Suica を含む日本の店頭決済は、iPhone 6 が対応する NFC とは別の、ソニーの FeliCa 方式で動いていた。NFC World の当日の記事によれば、使えたのは日本向けの iPhone 7・7 Plus と Apple Watch Series 2 である。日本の iPhone 6 の持ち主は、この端末で国内の店頭タッチ決済を一度も使えなかったことになる。続きは iPhone 7 のページにある。
内部のその他の変化
- A8 チップ: Apple の説明では第2世代の64ビット・デスクトップクラスのアーキテクチャ
- M8 モーションコプロセッサ: 新たに気圧計を搭載
- Focus Pixels: 背面カメラのセンサーに組み込んだ高速オートフォーカス
- LTE: 最大20のバンドに対応し、通信事業者が対応していれば VoLTE と Wi-Fi 通話も使える
3日で1000万台
Apple は2014年9月22日、発売後3日間で iPhone 6 と iPhone 6 Plus が合わせて1000万台以上売れ、新記録になったと発表した。これは Apple 自身の数字で、2機種の内訳も国別の数字も示されておらず、まだ中国の販売は含まれていない。2年前の iPhone 5 について Apple が発表した数字は、同じ発売後3日間で500万台以上だった。
「ベンドゲート」
発売から1週間も経たないうちに、6 Plus が曲がるという報告がネットに広まった。Apple は9月25日に声明を出し、TechCrunch などの報道によれば、通常の使用で曲がることは極めてまれであり、発売後6日間で曲がった iPhone 6 Plus について Apple に連絡してきた顧客は9人だけだと説明した。Apple はまた、アルミ筐体の応力のかかる部分にスチールとチタンの補強を入れていることも挙げた。
iPhone 6 の位置
iPhone 6 と 6 Plus は、2つのサイズを並べるという iPhone の型をここで固めた。前面の形を次に大きく変えたのは、ホームボタンそのものをなくした2017年の iPhone X である。
シリーズ全体は iPhone の年表、企業については Apple を参照。
よくある質問
- iPhone 6 はいつ発売されましたか。
- 発表は2014年9月9日、予約受付は9月12日、発売は9月19日です。iPhone 6 と iPhone 6 Plus は同じ日に発売され、日本は米国などと並ぶ最初の10カ国に含まれていました。日本では NTT ドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社が取り扱いました。中国での発売は遅れて10月17日です。
- iPhone 6 と iPhone 6 Plus の発売時の価格はいくらでしたか。
- 米国では2年契約付きで、iPhone 6 が 16GB 199ドル・64GB 299ドル・128GB 399ドル、iPhone 6 Plus がそれぞれ100ドル高い299ドル・399ドル・499ドルでした。Apple のプレスリリースは米ドル価格のみを示しています。
- iPhone 6 と 6 Plus の違いは何ですか。
- 画面は iPhone 6 が4.7インチ(1334 × 750)、6 Plus が5.5インチ(1920 × 1080)。カメラの光学式手ぶれ補正は 6 Plus だけが備えていました。チップはどちらも A8 です。
- iPhone 6 は日本で Apple Pay を使えましたか。
- 店頭での支払いには使えませんでした。Apple Pay は2014年10月20日に米国で始まり、日本での開始は2016年10月25日です。日本の店頭決済と Suica は FeliCa を必要とし、対応したのは日本向けの iPhone 7・7 Plus と Apple Watch Series 2 からでした。
出典
一次資料Apple、iPhone 6とiPhone 6 Plusを発表 — Apple Newsroom(日本), 2014年9月
日本での取り扱い3社と発売日
最終更新: