T1
iPhone 6s ── 押す強さを読む 3D Touch

メタデータ
- 日付
- 年代
- 2010s
- Tier
- T1
- 参照年表
- iPhone の歴史 · 携帯電話・スマートフォンの歴史
- 出典数
- 09
- 関連項目
- 04
iPhone 6s と iPhone 6s Plus の発表は2015年9月9日(日本時間では10日)、予約受付は9月12日、発売は9月25日(金)である。Apple が挙げた初日の発売国は、米国・オーストラリア・カナダ・中国・フランス・ドイツ・香港・日本・ニュージーランド・プエルトリコ・シンガポール・英国の12カ国・地域で、日本は第一陣に入っていた。前年の iPhone 6 は中国での認可が遅れて初日に間に合わなかったが、6s では中国も初日に入っている。
米国価格は2年契約付きで、iPhone 6s が 16GB 199ドル、64GB 299ドル、128GB 399ドル、6s Plus はそれぞれ100ドル高い。契約なしの本体価格は 6s が649ドルからだった。Apple はこの年、AppleCare+ を含む月払いの iPhone Upgrade Program(6s は月32ドルから)を米国で始めている。
日本では Apple Store の SIM フリー版が税別で 16GB 86,800円、64GB 98,800円、128GB 110,800円、6s Plus は 98,800円からだった。予約は9月12日16時01分に始まり、ドコモ・au・ソフトバンクの3社も同じ日に発売した。
iPhone 6 から何が変わったか
| iPhone 6s(2015年) | iPhone 6(2014年) | |
|---|---|---|
| 画面の入力 | 3D Touch(押す強さを感知) | 通常のマルチタッチ |
| チップ | A9(Apple の発表で A8 比 CPU 70%・GPU 90% 高速) | A8 |
| 背面カメラ | 1200万画素、4K 動画 | 800万画素、1080p 動画 |
| 前面カメラ | 500万画素、Retina Flash | 120万画素 |
| Live Photos | あり | なし |
| Touch ID | 高速化 | 第1世代 |
| 筐体 | 7000 シリーズのアルミニウム | アルミニウム |
| 色 | ローズゴールドを追加 | ローズゴールドの設定なし |
4.7インチと5.5インチの2サイズ、形はほぼ iPhone 6 のままである。Phil Schiller はプレスリリースで、こう言い切っている ── 「The only thing that has changed with iPhone 6s and iPhone 6s Plus is everything」。変わったのは見た目以外のすべて、という言い方で、名前に S が付く年の定石どおりの機種だった。
3D Touch ── 押す強さという入力
6s の看板が 3D Touch である。画面に指が触れたかどうかだけでなく、どれくらい強く押したかを感知する。Apple はこれを、圧力を感知して新しいジェスチャーを可能にするものと説明した。
使い方は二つに整理されていた。
- Peek and Pop: メールやリンクを軽く押すとプレビュー(Peek)が浮かび、さらに押し込むと開く(Pop)。指を離せば元の画面に戻る。Apple はこれを、今いる場所を失わずに中身をのぞける操作と説明した
- Quick Actions: ホーム画面のアイコンを押すと、そのアプリのよく使う操作への近道が出る
Live Photos も 3D Touch と組み合わされた。1200万画素の写真を押すと、シャッターの前後の短い動きが再生される。
その他の変更
- A9 と M9: Apple の数字で A8 より CPU が70%、GPU が90%速い。M9 モーションコプロセッサは、電源につないでいなくても「Hey Siri」で Siri を呼べるようにした
- カメラ: 背面は1200万画素で 4K(3840×2160)の動画に対応。前面は500万画素になり、Retina Flash が付いた
- 筐体: 7000 シリーズのアルミニウムとイオン強化ガラス。色にローズゴールドが加わった
3日で1300万台
Apple は2015年9月28日、iPhone 6s と 6s Plus が発売から3日で1300万台を超えたと発表した。Tim Cook は、Apple の歴史上どの初週末の結果も大きく上回ったと述べている。前年の iPhone 6 / 6 Plus は3日で1000万台超だったが、このときは中国が初日に入っていなかった。どちらも Apple 自身の数字である。
3D Touch が消えるまで
3D Touch は長続きしなかった。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2015年 | iPhone 6s / 6s Plus で 3D Touch 登場 |
| 2018年 | iPhone XR は 3D Touch を持たず、長押しと触覚の反応による Haptic Touch を採用。同時発表の XS / XS Max は 3D Touch を維持 |
| 2019年 | iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max の3機種すべてが 3D Touch を持たない |
| 2020年4月 | 3D Touch 付きの iPhone 8 / 8 Plus が、第2世代 iPhone SE の発表と同時に販売終了 |
AppleInsider は2019年の発表当日、Haptic Touch は 3D Touch の専用ハードウェア、つまり静電容量式の感圧層を使わずにソフトウェアで似た体験を作るものだと説明し、廃止の理由として内部の空間と製造コストが挙げられていると報じた。押す強さの段階を読み分ける 3D Touch に対し、Haptic Touch は押している時間で判断する。
2019年の新機種から外されたとはいえ、3D Touch を持つ iPhone 8 は2020年4月まで売られていた。新しい iPhone から消えた年と、Apple の店頭から消えた年は1年ずれている。
前の世代は iPhone 6、同じ年の小型機は 初代 iPhone SE、後の世代は iPhone 11、シリーズ全体は iPhone の年表 を参照。
よくある質問
- iPhone 6s はいつ発売されましたか。
- 発表は2015年9月9日(日本時間10日)、予約受付は9月12日、発売は9月25日です。初日の発売国は日本と中国を含む12カ国・地域で、日本は第一陣に含まれていました。
- iPhone 6s の発売時の価格はいくらでしたか。
- 米国では2年契約付きで 16GB 199ドル、64GB 299ドル、128GB 399ドル、契約なしでは649ドルからでした。日本の Apple Store の SIM フリー版は税別 86,800円からです。
- 3D Touch とは何ですか。
- iPhone 6s で導入された、画面を押す強さを感知する入力方式です。軽く押してプレビューする Peek、さらに押して開く Pop、ホーム画面のアイコンを押して近道を出す Quick Actions に使われました。
- 3D Touch はいつなくなりましたか。
- 2018年の iPhone XR が長押しの Haptic Touch を採用し、2019年の iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max は3機種とも 3D Touch を持ちませんでした。3D Touch 付きの iPhone 8 は2020年4月まで販売されています。
出典
一次資料Apple Introduces iPhone 6s & iPhone 6s Plus — Apple Press Release, Sep 9, 2015
3D Touch・Peek and Pop・Quick Actions、A9 の性能主張、カメラ、予約日・発売日・発売国、Schiller の発言
一次資料iPhone 6 — Technical Specifications — Apple Support
比較表の iPhone 6 側(A8、800万画素、1080p、前面120万画素)
二次資料iPhone 6s and 6s Plus FAQ: The complete guide to Apple's new phones — Macworld
米国の契約付き価格と本体価格、iPhone Upgrade Program
二次資料SIMフリー版iPhone 6sの価格は税抜8万6800円~、12日16時予約開始 — 週刊アスキー, 2015-09-10
日本の SIM フリー版価格(税別)と予約開始時刻
二次資料iPhone XRでグッバイ、3D Touch。でも新「Haptic Touch」も悪くないよ — ギズモード・ジャパン, 2018年10月
XR は 3D Touch を持たず Haptic Touch を採用、XS までは 3D Touch
iPhone 11 世代での 3D Touch 廃止、Haptic Touch の仕組み、空間とコストという理由の報道
第2世代 iPhone SE の発表と iPhone 8 の販売終了(2020年4月)
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