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iPhone 12 ── 5G と MagSafe、二段階の発売

メタデータ
- 日付
- 年代
- 2020s
- Tier
- T1
- 参照年表
- iPhone の歴史 · 携帯電話・スマートフォンの歴史
- 出典数
- 08
- 関連項目
- 03
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iPhone 12 シリーズの発表は2020年10月13日。ただし4機種は同じ日には出ていない。iPhone 12 と iPhone 12 Pro が10月23日(金)、iPhone 12 mini と iPhone 12 Pro Max が11月13日(金)と、発売日が二つある。日本はどちらの日程でも第一陣に入っていた ── 英語版プレスリリースは予約の対象国として、オーストラリア・中国・ドイツ・英国・米国と並べて日本を挙げている。
発売日が二つある世代
| 機種 | 画面 | 予約開始 | 発売 | 日本での価格(税別) |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 12 | 6.1インチ | 10月16日 | 10月23日 | 85,800円から |
| iPhone 12 Pro | 6.1インチ | 10月16日 | 10月23日 | 106,800円から |
| iPhone 12 mini | 5.4インチ | 11月6日 | 11月13日 | 74,800円から |
| iPhone 12 Pro Max | 6.7インチ | 11月6日 | 11月13日 | 117,800円から |
「iPhone 12 の発売日」を一つの日付で答えると、半分の機種について間違えることになる。Apple 自身の発売日の記事も、10月23日に店頭に並んだのは iPhone 12 と iPhone 12 Pro(と新しい iPad Air)だと書いている。
9月ではなかった理由
前年の iPhone 11 は9月20日発売だった。2020年は1か月以上遅い。
Apple はこれを事前に予告していた。2020年7月30日の決算説明会で、CFO の Luca Maestri は、昨年は9月下旬に新しい iPhone を売り始めたが、今年の供給はそれより数週間遅れる見込みだと述べ、アナリストの確認の質問に対しても、新製品の供給の話だと繰り返した(Six Colors の Jason Snell が当日の記録を残している)。Apple は原因を具体的には語っていない。
5G ── 「どこでも同じ」ではなかった
iPhone 12 は 5G に対応した最初の iPhone である。日本語版プレスリリースの見出しは、この機種を「新時代の幕開けとなる5G対応iPhone」と呼んだ。
ただし、同じ「5G 対応」でも国によって中身が違った。Apple の英語版プレスリリースは、ミリ波(mmWave)── 5G のうち周波数の高い帯域 ── に対応するのは米国のモデルだと明記しており、最大4Gbps という速度もその文脈で書かれている。日本で売られた iPhone 12 が使えたのは、ミリ波ではない帯域の 5G である。
電池への配慮として、Apple は スマートデータモード を加えた。5G が必要な場面かどうかを端末が判断し、データ使用量・速度・電力の釣り合いをリアルタイムに取って電池の持ちを延ばす、という説明である。5G を常時つかみにいくことが電池を食う、という当時の懸念への答えだった。
側面が平らに戻った
外観の変化は大きかった。それまでの丸みを帯びた側面をやめ、平らなアルミニウムの側面にした。Apple の英語版資料の言い方では flat-edge デザインで、2010年の iPhone 4 の平らな側面を思わせる形である。
前面には Ceramic Shield を使った。日本語版プレスリリースは「新しいCeramic Shieldで強化された前面のカバーにより、耐久性がiPhone史上最も大きく向上しています」と書き、英語版は落下時の性能が4倍になるとしている。いずれも Apple 自身の評価である。
画面は、標準の iPhone 12 と 12 mini も Super Retina XDR になった。前年の iPhone 11 は液晶の Liquid Retina だったので、この世代で4機種すべてが有機 EL に揃ったことになる。
MagSafe ── 名前の再利用
背面のワイヤレス充電コイルの周りに磁石を円形に並べ、充電器やケース、カードケースを吸い付けて位置を合わせる。Apple はこれに MagSafe という、MacBook の電源コネクタで使っていた名前を付けた。
日本語版プレスリリースはこう書いている ──「iPhone 12の各モデルにあわせて、パワフルなワイヤレス充電と、iPhoneへ簡単に付けられる全く新しいアクセサリのエコシステムを提供するMagSafeが登場します」。英語版によれば、MagSafe 充電器の出力は最大15W である。
Apple は磁石の配列を、位置合わせと効率のために最適化したもので、毎回ぴったり iPhone に付くと説明した。置き方で充電がずれるというワイヤレス充電の扱いにくさを、磁石で物理的に解こうとしたわけである。そして「アクセサリのエコシステム」という言い方が示すとおり、充電と同じくらい、ケースやウォレットを付け外しする仕組みとして売られた。
箱から消えたもの
この世代で最も議論を呼んだのは、追加ではなく削除だった。
日本語版プレスリリースの言葉では、「AppleはiPhoneのパッケージから電源アダプタとEarPodsを省くことで、炭素排出をさらに削減」する。Apple の仕様ページによれば、iPhone 12 の箱に入っているのは本体、USB-C - Lightning ケーブル、書類だけである。
Apple は理由を環境に置き、箱が小さく軽くなった結果、1パレットに積める箱が70パーセント増えると説明した。対象は新機種だけではなく、Apple の説明は iPhone のパッケージ全般についてのものだった。前年の iPhone 11 Pro で初めて箱に入った 18W の急速充電器は、1年で箱ごと無くなったことになる。
Pro に積まれたもの
Pro の2機種には、標準機との差として次のものが加わった。
- LiDAR スキャナ: 光で距離を測るセンサー。Apple は暗い場面でのオートフォーカスが最大6倍速くなり、暗所でのポートレート撮影が可能になると説明した
- Dolby Vision の HDR 動画: Apple は、撮影から編集、視聴までを一貫して Dolby Vision で扱える最初のカメラだと主張した。この主張は iPhone 12 / 12 mini にも及んでいる
- Pro Max だけのカメラ: センサーシフト式の光学手ぶれ補正と、より望遠側に伸びた光学ズーム範囲
- Apple ProRAW: 発表時点では今後の iOS 14 のアップデートで提供するとされ、発売日には入っていなかった
ナイトモードと Deep Fusion は、この世代で前面・広角・超広角のすべてのカメラに広がった。
何を残し、何を変えたか
ノッチと Face ID の構成は iPhone X から変わっていない。端子も Lightning のままで、USB-C への移行は2023年の iPhone 15 まで待つ。この世代が変えたのは、通信方式、筐体の形、背面の磁石、そして箱の中身だった。
よくある質問
- iPhone 12 はいつ発売されましたか。
- 発表は2020年10月13日です。iPhone 12 と iPhone 12 Pro は10月16日に予約が始まり10月23日に発売、iPhone 12 mini と iPhone 12 Pro Max は11月6日に予約が始まり11月13日に発売されました。日本はどちらの日程でも最初の発売国に含まれていました。
- iPhone 12 の発売が9月ではなく10月になったのはなぜですか。
- Apple は理由を詳しく説明していませんが、時期の遅れは事前に予告していました。2020年7月30日の決算説明会で CFO の Luca Maestri は、前年は9月下旬に新しい iPhone の販売を始めたが、今年の供給はそれより数週間遅れる見込みだと述べています。
- iPhone 12 に充電器は付属していますか。
- 付属していません。Apple は iPhone 12 の発表と同時に、電源アダプタと EarPods を iPhone のパッケージから外しました。箱に入っているのは本体、USB-C - Lightning ケーブル、書類です。Apple は箱が小さく軽くなり、1パレットに積める箱が70パーセント増えると説明しました。
- 日本での iPhone 12 シリーズの発売時の価格はいくらでしたか。
- 税別で、iPhone 12 mini が74,800円から、iPhone 12 が85,800円から、iPhone 12 Pro が106,800円から、iPhone 12 Pro Max が117,800円からでした。
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