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Windows 2000 ── NT 5.0 を改名し、Active Directory を載せた業務向け Windows
メタデータ
- 日付
- 年代
- 2000s
- Tier
- T1
- 参照年表
- OSの歴史 · Microsoftの歴史
- 出典数
- 08
- 関連項目
- 02
- Tags
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Windows 2000 の発売日は、米国を含む世界向けが2000年2月17日(木)、日本語版の Professional と Server が2000年2月18日(金)である。Microsoft は2月17日にサンフランシスコで一般提供を発表し、Windows 2000 Professional・Server・Advanced Server の3製品を、60か国以上・16言語で同日から手に入るようにした。16言語には日本語(2種類)が含まれており、日本語版も第一陣に入っていたが、日本の店頭に並んだのは時差の分だけ遅れた翌18日だった。
Windows 2000 は、家庭向けの Windows 98 の後継ではない。企業向けの Windows NT 4.0 の後継で、開発中は「Windows NT 5.0」と呼ばれていた。名前から NT が消えたことが、この製品の位置づけをよく表している。
発売までの日付
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 1998年10月27日 | Windows NT 5.0 の製品群を「Windows 2000」に改名すると発表 |
| 1999年12月15日 | Professional・Server・Advanced Server の RTM(製造工程向けの完成) |
| 1999年12月22日 | 日本語版 Professional・Server の開発完了 |
| 2000年2月17日 | サンフランシスコで一般提供を発表。60か国以上・16言語 |
| 2000年2月18日 | 日本語版 Professional・Server 発売。秋葉原で深夜販売 |
| 2000年9月26日 | 最上位の Datacenter Server を発売 |
| 2005年6月30日 | メインストリームサポート終了 |
| 2010年7月13日 | 延長サポート終了(米国時間) |
Datacenter Server の発売日は Wikipedia による。RTM の時点で Microsoft は、Datacenter Server を一般提供からおよそ90〜120日後に出すと見込んでいた。
NT 5.0 から Windows 2000 へ
改名を発表した1998年10月27日のリリースで、Microsoft は製品名を次のように付け替えた。
| 開発中の名前 | 新しい名前 | 想定した用途(リリースによる) |
|---|---|---|
| Windows NT Workstation 5.0 | Windows 2000 Professional | 主流のデスクトップ OS |
| Windows NT Server 5.0 | Windows 2000 Server | 中小企業、Web サーバー、支店 |
| Windows NT Server 5.0 Enterprise Edition | Windows 2000 Advanced Server | 大規模なデータベースやクラスタ |
| (新設) | Windows 2000 Datacenter Server | 最大16ウェイの SMP とクラスタ |
同じリリースで、個人・業務システム担当の上級副社長 Jim Allchin は「Windows NT will be the basis for all Microsoft PC operating systems」と述べ、その範囲を家庭向け製品から最高性能のサーバーまでとした。つまりこの時点で、Windows 95・98 と続いた家庭向けの系統をいずれ NT に置き換える方針は公にされていた。ただし Windows 98 と NT 4.0 は名前を変えずに売り続けるとされ、家庭向けの系統はもう一つ、Windows Me を出してから終わる。
製品には「Built on Windows NT technology」という添え書きを使うとも書かれており、NT の名を完全に捨てたわけではなかった。発売当日のリリースに並んだ量販店 CompUSA の幹部の言葉も、Windows 2000 Professional を最新の Windows NT プラットフォームとして紹介している。
Active Directory
Windows 2000 の新機能で最も大きかったのは、サーバー版に入った Active Directory である。利用者、コンピュータ、プリンタなどの資源を一つのディレクトリにまとめて管理する仕組みで、NT 4.0 のドメインの後を継いだ。
発売の翌月、米国の政府 IT 誌 FCW の評価記事は、Active Directory を Windows 2000 Server で最も宣伝された機能だと書いた。記事によれば、ディレクトリサービスで Microsoft は長く Novell や Banyan に後れを取っており、Active Directory は NT の機能の広さと企業向けのディレクトリを組み合わせる初めての試みだった。NT 4.0 では1つのドメインのアカウントは4万が上限だったが、Active Directory はそれを数百万オブジェクトの規模に広げたという。一方で記事は、利点の一部はドメイン内のドメインコントローラーをすべて Windows 2000 Server に更新した「ネイティブモード」でしか得られず、古いクライアントを多く抱える組織では先の話になるとも指摘している。
Wikipedia はほかに、ファイルシステム NTFS 3.0、ファイルを暗号化する Encrypting File System(EFS)を Windows 2000 の新機能に挙げている。
日本語版 ── 静かだった深夜販売
日本法人は1999年12月24日、日本語版 Professional と Server の開発が12月22日に完了し、予定どおり2000年2月18日に発売できると発表した。Advanced Server の日本語版は3月3日の発売を見込むとした。PC Watch によれば、テスト版 RC2 の登録者は2週間で約7万人に達していた。Windows NT 4.0 からのバージョンアップグレード版の推定小売価格は16,800円だった。
発売当日の秋葉原では恒例の深夜販売が行われたが、AKIBA PC Hotline! の報告では、1995年の Windows 95 や1998年の Windows 98 に比べると「かなり大人しい」ものだった。販売店の数は事前の発表より多かったものの、人は一部の大型店に集中した。記事は理由として、Windows 98 の後継ではなく企業やパワーユーザー向けの NT 4.0 の後継であること、平日の夜だったこと、プレイステーション2 のネット予約の時期と重なったことを挙げている。
その後と終わり
Windows 2000 は、Microsoft が当時までで最も安全な Windows として売り込んだ一方で、Code Red や Nimda といったワームの標的にもなった(Wikipedia による)。Code Red は Windows 2000 の Web サーバー IIS の脆弱性を突いたものだった。
デスクトップでは、2001年10月の Windows XP が Windows 2000 のエンジンを土台に家庭向けと業務向けを一本化し、Allchin が1998年に語った方針を実現した。サーバーの後継は2003年4月の Windows Server 2003 である。
INTERNET Watch によれば、Microsoft のサポートライフサイクルでは Windows 2000 の発売日を2000年3月31日として扱い、メインストリームサポートは2005年6月30日に終わった。セキュリティ更新が続く延長サポートは2010年7月13日(米国時間)に終わり、対象は Professional・Server・Advanced Server・Datacenter Server の各製品だった。同じ記事は、終了の時点でもまだ企業システムで多く使われていたと伝えている。
Windows の系譜全体は Microsoft の年表と OS の年表、企業については Microsoft を参照。
よくある質問
- Windows 2000 はいつ発売されましたか。
- Microsoft は2000年2月17日に一般提供を発表し、60か国以上・16言語で発売しました。日本語版の Professional と Server は2000年2月18日(金)の発売で、Advanced Server の日本語版は3月3日の発売が見込まれていました。
- Windows 2000 と Windows NT はどういう関係ですか。
- Windows 2000 は開発中に Windows NT 5.0 と呼ばれていた NT 系の後継です。1998年10月27日に Microsoft が改名を発表し、NT Workstation 5.0 は Windows 2000 Professional、NT Server 5.0 は Windows 2000 Server になりました。
- Active Directory とは何ですか。
- Windows 2000 Server とともに登場した、利用者・コンピュータなどの資源を一元管理するディレクトリサービスです。当時の FCW の評価記事は、Windows 2000 Server で最も宣伝された機能と書き、NT 4.0 の1ドメイン4万アカウントという上限を数百万オブジェクトの規模へ広げたと説明しています。
- Windows 2000 のサポートはいつ終わりましたか。
- メインストリームサポートは2005年6月30日、延長サポートは2010年7月13日(米国時間)に終わり、以後セキュリティ更新は提供されていません。対象は Professional・Server・Advanced Server・Datacenter Server の各製品です。
出典
改名の発表、各製品名の対応、Datacenter Server の新設、Jim Allchin の発言
一次資料Microsoft Releases Windows 2000 to Manufacturing — Microsoft News Center, December 15, 1999
RTM と、2000年2月17日の一般提供予定、Datacenter Server の90〜120日後の見込み
一般提供の発表、60か国以上・16言語、60日以内の14言語追加、Ballmer の発言、CompUSA の店頭販売
二次資料Windows 2000日本語版の開発を完了。予定通り2月18日に発売へ — PC Watch、1999年12月24日
日本語版の開発完了(12月22日)、2月18日の発売、Advanced Server の3月3日見込み、アップグレード版の推定小売価格、RC2 登録7万人
二次資料Windows NT 4.0の後継OS「Windows 2000」がデビュー — AKIBA PC Hotline!、2000年2月19日号
18日(金)の発売と、95・98 に比べて静かだった秋葉原の深夜販売
二次資料Windows 2000 Delivers the Goods — FCW (Nextgov), March 5, 2000
Active Directory の評価、NT 4.0 の1ドメイン4万アカウントの上限、ネイティブモードの条件
二次資料Windows 2000は7月13日でサポート終了、マイクロソフトが注意喚起 — INTERNET Watch、2010年3月10日
ライフサイクル上の発売日(2000年3月31日)、メインストリーム終了(2005年6月30日)、延長サポート終了(2010年7月13日)と対象製品
Datacenter Server の発売(2000年9月26日)、NTFS 3.0 と EFS、Code Red・Nimda、後継製品
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