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初代 AirPods ── 「10月下旬」が12月にずれ込んだ完全ワイヤレス

木の机に置かれた初代 AirPods と充電ケース
出典LWYang (Flickr, via Wikimedia Commons) · CC BY 2.0 · Commons で見る ↗

メタデータ

日付
年代
2010s
Tier
T1
出典数
08
関連項目
01
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初代 AirPods の発表は2016年9月7日、iPhone 7 と同じ日である。Apple はこのとき「10月下旬から発売」と告げたが、その日には出なかった。実際に買えるようになったのは2016年12月13日で、Apple は同日、Apple.com でオンライン注文を受け付け始め、顧客への配送と直営店・正規販売店・一部の通信事業者への入荷は翌週から始まると発表した。

日本でも同じ12月13日に Apple のサイトで販売が始まり、価格は16,800円(税別)、当日時点の最短お届け日は12月19日と表示されていた。米国価格は充電ケース込みで159ドルである。発売の時点で、日本は米国と同じ日に注文できた国の一つだった。

発表から発売まで

日付出来事
2016年9月7日iPhone 7 と同日に AirPods を発表。10月下旬から、米国159ドル
2016年10月下旬予告された時期。この時点では発売されなかった
2016年12月13日Apple.com でオンライン注文を開始。日本の Apple サイトでも販売開始(16,800円・税別)
2016年12月13日の翌週顧客への配送と、直営店・正規販売店・一部通信事業者への入荷

発売が遅れた理由について、Apple の12月13日の発表は何も書いていない。

AirPods の仕組み

AirPods は左右のイヤホンをつなぐケーブルを持たない。充電ケースのふたを開けて iPhone に近づけ、1回タップすれば設定が終わる ── これが Apple の売り込みの中心だった。12月の発表は、同じ iCloud アカウントにサインインしている Apple Watch・iPad・Mac にも、それだけで設定が及ぶと説明している。

項目初代 AirPods(2016年)
チップApple 設計の W1。従来のワイヤレスチップの3分の1の電力で動くと Apple は説明
センサー左右それぞれに光学センサー2基と加速度センサー。耳に入れると再生、外すと一時停止
マイクビームフォーミングマイク。発話を検知する加速度センサーと組み合わせて声を拾う
操作ダブルタップで Siri を呼び出す。スイッチやボタンはない
再生時間1回の充電で最大5時間。充電ケースと合わせて24時間以上
米国価格159ドル(充電ケース込み)
日本価格16,800円(税別)

再生時間について、Apple は業界最高クラスと表現した。また9月の発表資料で、マーケティング担当上級副社長の Philip Schiller は、AirPods を画期的なワイヤレスオーディオ体験を届ける最初のヘッドフォンだと述べている。いずれも Apple 自身の主張である。

最初の完全ワイヤレスイヤホンではない

左右が独立したイヤホンそのものは、AirPods より前からあった。英国の Expert Reviews は2015年9月4日、オンキヨーの W800BT の試用記事を載せている。左右それぞれが駆動部と回路と電池を持ち、ケースが充電器を兼ね、11月の発売が予定されていた。同誌は、Kickstarter の企画ではなく実際に買える完全ワイヤレスイヤホンとしては最初のものになりそうだと書いている。

AirPods が新しかったのは形式ではなく、W1 チップによる iPhone との自動設定、装着検知、Siri の呼び出しを一つの製品にまとめた点にある。

iPhone 7 と同じ日に

AirPods の発表は、3.5mm ヘッドフォンジャックを持たない iPhone 7 と同じ日だった。iPhone 7 の箱には Lightning 端子のイヤホンが入っており、ケーブルのないイヤホンは別売の選択肢として示された。Schiller は発表資料の中で、AirPods を iPhone 7 と Apple Watch Series 2 で試してほしいと述べている。iPhone 7 の詳細は iPhone 7 の記事 にある。

その後の AirPods

発表日製品主な変化
2019年3月20日AirPods(第2世代)ヘッドフォン向けに設計した H1 チップ、手を使わない「Hey Siri」、通話時間50パーセント増、ワイヤレス充電ケースを選べる
2019年10月28日AirPods Proアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモード。米国249ドル、10月30日に店頭へ
2020年12月8日AirPods Max耳を覆うオーバーイヤー型。アクティブノイズキャンセリング、アダプティブイコライゼーション、空間オーディオ
2021年10月18日AirPods(第3世代)新しい形状、Dolby Atmos とダイナミックヘッドトラッキングによる空間オーディオ、耐汗耐水、感圧センサーによる操作、最大6時間の再生

5年分を並べると、方向ははっきりしている。初代が売ったのは手軽さ ── ケーブルが無く、1回のタップで設定でき、外せば止まる ── だった。2019年の H1 チップで接続が速くなり、Siri を手を使わずに呼べるようになった。AirPods Pro は周囲の音を制御する機能を加え、2021年には標準の AirPods も空間オーディオと耐汗耐水を備えた。その根底にある「Apple の機器と自動でつながるイヤホン」という2016年の発想は変わっていない。

2019年3月の発表で Apple は AirPods を世界で最も人気のあるワイヤレスヘッドフォンと呼び、10月には Schiller が世界で最も売れているヘッドフォンだと述べた。どちらも Apple 自身の表現で、販売台数は示されていない。

企業については Apple、同じ時期の身に着ける機器は Apple Watch、携帯機器の流れは モバイルの年表 を参照。

よくある質問

初代 AirPods はいつ発売されましたか。
発表は2016年9月7日で、当初は10月下旬の発売とされていました。実際には遅れ、2016年12月13日に Apple.com でオンライン注文が始まり、配送と店頭への入荷は翌週からでした。日本でも12月13日に Apple のサイトで販売が始まっています。
初代 AirPods の価格はいくらでしたか。
米国では充電ケース込みで159ドル、日本では16,800円(税別)でした。
AirPods は最初の完全ワイヤレスイヤホンですか。
いいえ。左右が独立し充電ケースを持つイヤホンとしては、オンキヨーの W800BT が2015年9月にはすでに試用でき、同年11月の発売が予定されていました。AirPods の新しさは、W1 チップによる iPhone との自動設定と、装着検知などの組み合わせにありました。
AirPods の電池はどれくらい持ちましたか。
Apple の公表値で、1回の充電で最大5時間の再生、充電ケースと合わせて24時間以上の再生です。

出典

  1. 一次資料Apple reinvents the wireless headphone with AirPods — Apple Press Release, Sep 7, 2016

    発表、W1 チップ、光学センサーと加速度センサー、5時間・24時間以上、159ドル、10月下旬の予定

    取得日: 2026-10-05

  2. 一次資料Apple AirPods are now available — Apple Newsroom, Dec 13, 2016

    オンライン注文の開始と、翌週からの配送・店頭入荷

    取得日: 2026-10-05

  3. 二次資料Apple純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」、発売!価格は16,800円 — ゴリミー, 2016年12月13日

    日本の Apple サイトでの販売開始、税別16,800円、最短お届け日

    取得日: 2026-10-05

最終更新:

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