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Mac OS X 10.0 発売

メタデータ
- 日付
- 年代
- 2000s
- Tier
- T1
- 参照年表
- OSの歴史
- 出典数
- 10
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Mac OS X の最初の正式版、Mac OS X 10.0 は2001年3月24日(土) に発売された。Apple は3月21日に、この日から世界中の販売店で Mac OS X を売ると発表しており、日本でも同じ3月24日に、希望小売価格1万4800円(税別) で発売された。米国の価格は129ドルである。1枚の CD に英語・日本語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・オランダ語の7言語が収められていた。
Mac OS X は、1984年の初代 Macintosh から続いてきた Mac OS の作り直しだった。基盤には NeXT から来た技術を使い、オープンソースの UNIX 系の土台 Darwin の上に、Aqua と名づけた新しい画面をかぶせた。今の macOS は、この10.0から続く系譜にある。
発表から発売まで
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 1996年12月20日 | Apple が NeXT Software の買収を発表(約4億ドル) |
| 1997年2月7日 | NeXT の買収が完了 |
| 2000年1月5日 | Macworld Expo で Steve Jobs が Mac OS X と Aqua を公開 |
| 2000年9月13日 | パブリックベータを29.95ドルで発売 |
| 2001年1月 | 3月24日の発売を予告(日本での発表は1月12日) |
| 2001年3月24日 | Mac OS X 10.0 発売。日本も同日 |
| 2001年9月29日 | 最初の大型アップデート 10.1 が店頭に。既存の利用者には無償 |
2000年1月の発表の時点で、Apple は Mac OS X を同年夏に商用リリースすると書いていた。実際には夏ではなく9月にパブリックベータが出て、正式版は翌年3月になった。予定より半年以上遅れての発売である。
NeXT から来た土台
Mac OS X の中身は、Apple の外で作られた技術に支えられていた。1996年12月20日、Apple は NeXT Software を約4億ドルの友好的買収で取得すると発表した。発表文は、NeXT の会長兼 CEO だった Steve Jobs が、1976年に自ら共同創業した Apple に戻ると書いている。NeXT の強みは、開発用ソフトウェアと、企業・インターネット向けの OS 環境にあるとされた。買収は1997年2月7日に完了し、Apple は NeXT の技術を取り込んだ OS 戦略を進めると発表した。
Jobs は1985年に Apple を去り、NeXT を率いていた。Mac OS X は、その NeXT で育った OS の技術を、Mac のための新しい OS の土台に据え直したものだった。
Apple の発売時のプレスリリースは、Mac OS X を、UNIX の力と開放性を、Macintosh の使いやすさと豊富なアプリケーションに結びつけたものと説明している。
Mac OS X 10.0 に入っていたもの
| 層 | 内容 |
|---|---|
| 基盤 | Darwin。オープンソースの UNIX 系 OS。メモリ保護、プリエンプティブ・マルチタスク、デュアルプロセッサの Power Mac G4 での対称型マルチプロセッシング |
| グラフィックス | PDF を基にした2D 描画エンジン Quartz、3D の OpenGL、QuickTime |
| 画面 | Aqua。書類やウインドウを整理する Dock |
| 互換性 | 旧来のアプリを動かす Classic 環境。箱に Mac OS 9.1 のフルインストール CD を同梱 |
| その他 | 動的なメモリ管理、PDF の生成、BSD の UNIX サービス(シェル、Perl、FTP)、Apache、Kerberos、Java 2 Standard Edition |
カーネルの仕組みの変化は、利用者にもはっきり見えた。Apple が挙げた新機能の一つは、アプリケーションごとにメモリの割り当てを手で調整する必要がなくなり、メモリ不足の警告が出なくなる動的なメモリ管理だった。Apple はもう一つの柱として真のメモリ保護を挙げており、アプリケーションごとのプロセスが互いのメモリを壊さない仕組みが OS の側に入った。
日本語環境についても、Apple は最高品質の日本語フォントを、パソコンとして過去最大の文字セットで収録したとうたった。
動作要件はメモリ128MB 以上で、iMac、iBook、Power Macintosh G3、Power Mac G4、Power Mac G4 Cube、1998年5月以降に出た PowerBook が対象だった。
パブリックベータという試み
正式版に先立つ2000年9月13日、Apple はパリの Apple Expo で Mac OS X Public Beta を出した。価格は29.95ドルで、英語・フランス語・ドイツ語の版が Apple のオンラインストアで売られた。Apple は発売時のリリースで、パブリックベータが10万本以上出荷され、世界の利用者と開発者から7万5000件を超える意見が寄せられ、それがいくつもの改良につながったと書いている。
10.0 の次
10.0 は、出たばかりの OS だった。発売時点で Mac OS X に対応したアプリケーションは350本余りで、Apple は夏までに数百本が加わると書いている。Apple 自身も iMovie 2、iTunes、AppleWorks 6.1 のプレビュー版を無償のダウンロードとして同じ日に出した。
半年後の2001年9月25日、Apple は最初の大型アップデート Mac OS X 10.1 を発表し、その週末に店頭に並べた。既存の Mac OS X 利用者向けには、10月末まで無償のアップグレードキットが用意された。Jobs はリリースで、10.0 からわずか6か月での大幅な改良だと述べている。
その後
Mac OS X の土台になった Darwin は、今も Apple の OS の中核にある。Wikipedia の整理では、Darwin は macOS、iOS、watchOS、tvOS、iPadOS、visionOS などの中核となる UNIX 系 OS で、NeXTSTEP、FreeBSD などの BSD 系 OS、Mach のコードを含む。2007年の 初代 iPhone から始まる iPhone の OS も、この系譜の上にある。
一つ前の時代の Mac は Macintosh の登場 に、OS の流れは オペレーティングシステムの年表 に、企業は Apple にある。
よくある質問
- Mac OS X はいつ発売されましたか。
- 最初の正式版 Mac OS X 10.0 は2001年3月24日(土)に発売されました。Apple はこの日から世界中の販売店で売ると発表しており、日本でも同日に希望小売価格1万4800円(税別)で発売されています。米国の価格は129ドルでした。
- Mac OS X は何を土台にしていましたか。
- Darwin と呼ばれるオープンソースの UNIX 系の基盤です。Darwin は NeXTSTEP、FreeBSD などの BSD 系 OS、Mach のコードを組み合わせたもので、Mac OS X はこの上でメモリ保護、プリエンプティブ・マルチタスク、デュアルプロセッサの Power Mac G4 での対称型マルチプロセッシングを実現しました。
- Mac OS X に正式版より前の版はありましたか。
- ありました。2000年1月5日の Macworld Expo で発表され、2000年9月13日に29.95ドルのパブリックベータが出ています。Apple によれば10万本以上が出荷され、7万5000件を超える利用者の意見が寄せられました。
- Mac OS X で古い Mac のソフトは動きましたか。
- Classic 環境で動かせました。製品の箱には Classic アプリケーションを動かすための Mac OS 9.1 のフルインストール CD が付いていました。
出典
一次資料Mac OS X Hits Stores This Weekend — Apple Newsroom, Mar 21, 2001
3月24日の世界発売、Darwin・Aqua・Quartz、129ドル、7言語、Mac OS 9.1 の同梱、パブリックベータの出荷数
一次資料Mac OS X、今週末から販売開始 — Apple Newsroom(日本), 2001年3月22日
日本での3月24日発売
一次資料アップル、Mac OS Xを3月24日(土)より販売開始 — Apple Newsroom(日本), 2001年1月12日
日本の希望小売価格1万4800円(税別)
最終更新: