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たまごっち ── 卵型の携帯デジタルペット

メタデータ
- 日付
- 年代
- 1990s
- Tier
- T1
- 参照年表
- ゲーム機・ゲーム技術の歴史
- 出典数
- 05
- 関連項目
- 00
- Tags
- #consumer#toy#handheld
たまごっちの発売日は1996年11月23日。バンダイが日本で売り出した、手のひらに収まる卵型の携帯型デジタルペットで、最初は6種、価格は1,980円(税抜)だった。米国では翌1997年5月に英語版の「TAMAGOTCHI」が発売されている。最初に発売されたのは日本である。
| 地域 | 発売 | 出典 |
|---|---|---|
| 日本 | 1996年11月23日、6種、1,980円(税抜) | バンダイ |
| 米国 | 1997年5月(英語版) | バンダイ。英語版 Wikipedia は5月1日とする |
| その後 | カナダ、欧州、日本以外のアジアへ | バンダイ |
時計になるはずだった卵
小さな液晶画面の中の生き物にごはんやおやつをやり、世話をして育てる。ボタンは3つだけで、講談社ブルーバックスの紹介によれば、世話を怠るとペットは糞まみれになって死んでしまう。バンダイは、デジタルペットの先駆けだったこと、「死」の概念を取り入れて「生き物」であることにこだわったこと、何者かわからない独特のキャラクターを採ったことを、ヒットの理由に挙げている。
名前には企画の経緯が残っている。バンダイの2025年11月の発表によれば、企画の当初は、いつも身に着けて世話ができるよう時計型で進められていた。そのため名前は「たまご」型の形と「ウォッチ」を合わせて「たまごっち」になった。街頭での調査や開発を経て、発売されたのはボールチェーンの付いた形で、多くの女子高生がスクールバッグに着けて世話をする光景が見られたという。
品薄と謝罪広告
最初のブームは、売る側の想定を大きく超えた。
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 国内外の累計販売 | 発売から8か月で1,000万個 | バンダイ(2025年8月) |
| 全世界の累計販売 | 発売から2年半で4,000万個 | バンダイ(2025年8月) |
| 「購入できない」という問い合わせ | 1日1万件超 | バンダイ |
| 米ニューヨークの FAO シュワルツ旗艦店 | 販売開始から24時間で1万個 | バンダイ |
バンダイによれば、当時の玩具業界では100万個売れれば大ヒットと言われていた。需要に供給がまったく追いつかず、問い合わせが1日1万件を超えるほどになって、同社は異例の謝罪広告を出した。ブルーバックスは、半日並んでも買えない行列ができ、たまごっちを狙った犯罪も頻発したと振り返っている。
熱狂の大きさは、別の形でも記録された。1997年のイグ・ノーベル賞の経済学賞は、ウィズの横井昭裕とバンダイの真板亜紀をたまごっちの父と母として選び、何百万人分もの労働時間を仮想ペットの飼育に振り向けたことを授賞理由とした。英語版 Wikipedia によれば、授業の妨げになるとして多くの学校がたまごっちを禁じている。
ブームの終わりと60億円の損失
ブームは長く続かなかった。バンダイによれば、模倣品の流出などで人気が収まり、同社は大量の余剰在庫を抱えて、1999年3月期に約60億円の特別損失を計上した。2025年の発表は、ブームの収束でたまごっちを売っていない時期があったとも書いている。
4度のブーム
バンダイは、その後のたまごっちの歩みを4度のブームとして整理している。
| 時期 | 機種 | 発売日・価格(税抜) | 何が新しかったか |
|---|---|---|---|
| 第一次(1996年) | たまごっち | 1996年11月23日、1,980円 | デジタルペットの先駆け |
| 第二次(2004年) | かえってきた!たまごっちプラス | 2004年3月20日、1,980円 | 赤外線通信 |
| 第二次(2004年) | 祝ケータイかいツー!たまごっちプラス | 2004年11月23日、2,500円 | 携帯電話との連動 |
| 第三次(2008年) | たまごっちプラスカラー | 2008年11月22日、4,800円 | 初のカラー液晶 |
| 第四次 | Tamagotchi Uni | 2023年7月25日、7,500円 | 初の Wi-Fi、初の世界同一機種 |
| 第四次 | Tamagotchi Paradise | 2025年7月12日、5,800円 | ズームダイヤル |
2004年の再ヒットのきっかけは、大人の行動だった。バンダイによれば、大人たちが携帯電話の赤外線通信でメールアドレスや画像を交換していることに着目して、たまごっちに初めて赤外線通信を載せた。小学生の間で一つのコミュニケーションの道具として流行し、年間200万個の計画に対して、1年で約500万個が売れた。1996年に模倣品が相次いだ反省から、初代の形状は意匠登録して流用し、発売前の広告では商品のデザインを見せないといった対策も取ったという。
2007年には国内外の累計出荷数が7,000万個を超え、同年8月10日には東京ドームに初めての公式店「たまごっちデパート」が開いた。
第四次のブームを押し上げたのは、昔の機種の復刻だった。初代と「新種発見!!たまごっち」の欧米版を元にした「Original Tamagotchi」は、日本以外では2018年から、日本では2022年から売られ、ファッションブランドとの協業も重ねて、2025年7月末時点でシリーズ累計1,152万個を販売した。バンダイによれば、関連グッズを含むたまごっちの全世界の売上は、2019年と比べて5年で約7倍になった。
累計1億個
バンダイは2025年8月28日、たまごっちの国内外の累計出荷数が1億個を突破したと発表した。その時点で、1996年からのメインの機種は全38種、販売は50を超える国と地域に及んでいた。
| 地域 | 累計出荷数に占める割合 |
|---|---|
| 日本 | 49% |
| 米国 | 33% |
| 欧州 | 16% |
| 日本以外のアジア | 2% |
8月の発表は突破を「2025年8月」とし、11月の発表は「今年7月末」としている。11月の発表では、海外の割合は51%になっている。2025年11月23日から、たまごっちは30周年の年に入った。
系譜
たまごっちは、画面とボタンだけの小さな携帯機で、毎日少しずつ世話をさせる遊びを広めた。当時の任天堂の携帯機は1989年発売の ゲームボーイ で、2004年の赤外線通信の年には二画面の ニンテンドーDS が出ている。全体の流れは ゲーム機の年表 を参照。
よくある質問
- たまごっちの発売日はいつですか。
- 初代たまごっちは1996年11月23日にバンダイから日本で発売されました。6種で、価格は1,980円(税抜)です。米国では翌1997年5月に英語版が発売されました。
- 初代たまごっちはどのくらい売れたのですか。
- バンダイによれば、発売から8か月で国内外累計1,000万個、2年半で4,000万個を販売しました。
- たまごっちは累計で何個出荷されたのですか。
- バンダイは2025年8月28日、国内外の累計出荷数が1億個を突破したと発表しました。内訳は日本49%、米国33%、欧州16%、日本以外のアジア2%です。
- 「たまごっち」という名前の由来は何ですか。
- バンダイによれば、企画当初は常に身に着けて世話ができる時計型で進められていたため、「たまご」型の形と「ウォッチ」を合わせて名付けられました。発売されたのはボールチェーンの付いた形でした。
出典
米国発売日1997年5月1日、学校での禁止
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