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Spotify 公開 ── 所有せずに聴く音楽ストリーミング
メタデータ
- 日付
- 年代
- 2000s
- Tier
- T1
- 参照年表
- インターネットとWebの歴史
- 出典数
- 12
- 関連項目
- 00
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Spotify が一般に公開されたのは2008年10月7日、場所は欧州の8か国だった。当時の発表文は、英国・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・フィンランド・ノルウェー・スウェーデンで同日に始め、2008年から2009年にかけて市場を増やすと書いている。広告付きの無料版、月額の有料版、そして1日だけ広告を消すデイパスという組み合わせだった。
2006年のストックホルム
2018年に米証券取引委員会へ出した上場届出書(Form F-1)によれば、Spotify の始まりは2006年4月で、創業者は Daniel Ek と Martin Lorentzon の2人である。持株会社はルクセンブルク法人として2006年12月27日に設立され、主な事業拠点はストックホルムに置かれた。
同じ届出書は、2006年4月の創業以来、多額の営業損失を出してきたことをリスクとして明記している。2017年の営業損失は3億7,800万ユーロ、純損失は12億3,500万ユーロだった。
2011年に米国、2016年に日本
欧州以外で最初の市場は米国で、2011年7月14日に始まった。The Next Web の当日の記事によれば、米国では次の3段階で始まった。
| プラン | 月額 | 内容(2011年7月14日時点) |
|---|---|---|
| 無料(Open) | 0ドル | 広告付き・PC のみ。当初は招待制。最初の6か月は月20時間、その後は10時間、同じ曲の再生は5回まで |
| Unlimited | 4.99ドル | PC で無制限・広告なし |
| Premium | 9.99ドル | PC とスマートフォン・タブレットで無制限、オフライン再生、高音質 |
有料プランは誰でも申し込めたが、無料版には招待が必要だった。
日本では2016年9月29日に始まった。The Next Web によれば、広告付きの無料版と月額980円の有料版が用意され、当初は招待を必要とする限定的な形での開始だった。
2014年、Taylor Swift
広がるほど、アーティストへの支払いが争点になった。2014年11月、Taylor Swift が Spotify から楽曲を引き揚げた。NBC News によれば、CEO の Daniel Ek は11月11日のブログで反論し、Spotify はそれまでに音楽業界へ20億ドルを支払った、Swift のような人気アーティストは年600万ドル以上を受け取れる見込みだった、と主張した。同じ記事は当時の有料会員を1,250万人と伝えている。
2018年の届出書は、サービス開始以来アーティスト・レーベル・音楽出版社に80億ユーロ超の著作権料を支払ったと書いている。支払いの総額が増える一方で、1再生あたりの額や配分の仕組みへの批判は続いた。
2018年、新株を出さない上場
2018年4月3日、Spotify はニューヨーク証券取引所に上場した。通常の新規株式公開(IPO)と違い、新株を発行せず資金も調達しない「直接上場」である。The Motley Fool によれば、取引所が前夜に示した参考価格は132ドルで、初値は165.90ドルだった。上場届出書の時点で、2017年末の月間利用者(MAU)は1億5,900万、有料会員は7,100万、展開国・地域は61だった。
ポッドキャストへ
2019年2月6日、Ek は自社サイトで、ポッドキャスト制作会社 Gimlet と、ポッドキャスト制作プラットフォーム Anchor の買収を発表した。Ek はこれによって Spotify が世界のポッドキャスト制作者にとっての主要なプラットフォームになると述べた。音楽だけでなく「音声」全体を扱う方向への転換である。
2024年、1,000回の線引き
2023年11月21日、Spotify はアーティスト向けのブログで印税の仕組みを変えると発表し、2024年4月1日に適用した。主な内容は次のとおりである。
- 直近12か月で1,000回以上再生された曲だけが、録音原盤の印税を生む
- 明らかな不正再生が見つかった場合、レーベルや配信代行業者に1曲ごとに課金する
- ホワイトノイズや自然音などの「機能的な音」は2分以上でなければ印税を生まない
Spotify はこれで今後5年間に約10億ドルが新進・職業アーティストに回るとし、全再生の99.5%は年1,000回以上再生される曲のものだと説明した。いずれも Spotify 自身の見積もりである。年1,000回に届かない曲を出しているアーティストにとっては、その曲からの原盤印税がなくなることを意味する。
黒字化
長い赤字の後、2024年が初めての通年営業黒字だった。2025年2月の決算資料は、2024年の売上を156億7,300万ユーロ、営業利益を13億6,500万ユーロとし、これを「初めて通年で営業利益を出した年」と書いている。
| 時点 | 月間利用者(MAU) | 有料会員 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2017年12月末 | 1億5,900万 | 7,100万 | 上場届出書 |
| 2024年12月末 | 6億7,500万 | 2億6,300万 | 2024年第4四半期決算 |
| 2025年12月末 | 7億5,100万 | 2億9,000万 | 2025年第4四半期決算 |
| 2026年9月末 | 7億8,800万 | 3億600万 | 2026年第3四半期決算 |
2025年の営業利益は21億9,800万ユーロ。2026年10月22日発表の第3四半期決算では売上49億6,900万ユーロ、営業利益6億7,200万ユーロで、決算資料は Alex Norström と Gustav Söderström を共同 CEO、Ek を創業者・執行会長としている。Spotify の会社概要によれば、サービスは184の市場で提供されている。
それ以前の、楽曲ファイルを端末に入れて持ち歩く聴き方については iPod を参照。
よくある質問
- Spotify はいつから始まったのですか。
- 会社は2006年4月に始まり、サービスは2008年10月7日に英国・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・フィンランド・ノルウェー・スウェーデンで公開されました。米国は2011年7月14日です。
- Spotify は日本でいつから使えるのですか。
- 2016年9月29日です。広告付きの無料版と月額980円の有料版で始まり、当初は招待制でした。
- Spotify は黒字なのですか。
- 2024年が初めての通年営業黒字で、営業利益は13億6,500万ユーロでした。2025年の営業利益は21億9,800万ユーロです。それ以前は上場届出書が記すとおり、創業以来営業損失が続いていました。
- 1,000回再生のルールとは何ですか。
- 直近12か月で1,000回以上再生された曲だけが録音原盤の印税を生むという規則で、2024年4月1日から適用されています。Spotify は再生の99.5%はこの基準を超える曲だと説明しています。
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