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セールスフォース

1999年にサンフランシスコで設立された米国のソフトウェア企業。顧客管理(CRM)のソフトをブラウザから使うサービスとして売る形で始まり、営業・カスタマーサービス・マーケティングの各製品に、買収した MuleSoft、Tableau、Slack、Informatica を加えて企業向けクラウドの大手になった。2021年7月の Slack の買収は同社最大の買収だった。2024年10月に AI エージェントの基盤 Agentforce の一般提供を始め、2026年1月期の途中から製品群の名前に Agentforce を冠している。2026年1月期の売上は415億ドル、従業員は83,334人。

サンフランシスコで開かれたセールスフォースの年次イベント Dreamforce の入口(2022年)
出典InvadingInvader (Wikimedia Commons) · CC BY-SA 4.0 · Commons で見る ↗

組織情報

設立
1999
状態
稼働中
活動期間
1999–
関連事象
03
名称
ENSalesforceJAセールスフォース

セールスフォース(Salesforce)は、1999年に設立された米国のソフトウェア企業である。顧客管理(CRM)のソフトを社内のサーバに入れるのではなくブラウザから使うサービスとして売り、「No Software」を掲げた。設立の経緯とその初期の姿は Salesforce 設立の項目にある。このページは、その後の会社の形を扱う。本社はサンフランシスコ、従業員は83,334人(2026年1月31日時点)。

買い足して広げた製品群

セールスフォースは、営業支援の単一製品から始まり、自社開発と買収を重ねて企業向けクラウドの品ぞろえを広げてきた。2022年の年次報告書は Slack、Tableau、MuleSoft などの買収した事業の統合を課題に挙げ、2021年7月の Slack の買収を「これまでで最大の買収」と書いている。買収の経緯は Slack の項目にある。2025年11月にはデータ管理の Informatica を約96億ドルで買収した。

2026年1月期のサブスクリプション・サポート売上の内訳は次のとおり(10-K)。同社はこの期の第3四半期に、製品群の名前をすべて Agentforce を冠したものに改めた。売上の配分は変えていない。

製品群主な中身2026年1月期前年比
Agentforce Serviceカスタマーサービス98.2億ドル+8%
Agentforce Sales営業支援。創業時の製品の系譜90.3億ドル+8%
Agentforce 360 Platform, Slack and Other開発基盤、Slack、Informatica(3.9億ドル)88.8億ドル+23%
Agentforce Integration and Agentforce AnalyticsMuleSoft、Tableau など62.3億ドル+8%
Agentforce Marketing and Agentforce Commerceマーケティング、EC54.3億ドル+3%

Agentforce と同社の数字

2024年10月29日、セールスフォースは AI エージェントを作って動かすための基盤 Agentforce の一般提供を始めた。同社はこれを、チャットボットやコパイロットを超えて、データの変化や業務ルールをきっかけに人の操作なしで動くエージェントだと説明し、自社を「世界一の AI CRM」と称した。

その後の成果も、同社が定義した指標で示されている。2026年7月期第2四半期(2026年7月31日まで)の決算発表で、セールスフォースは Agentforce と Data 360 の年間経常収益(ARR)が約39億ドル、Agentforce 単独の ARR が15億ドル超になったと発表した。ただし Agentforce の ARR はこの四半期から Slackbot などを含むように定義が広げられており、前の期と同じ物差しではない。同じ発表で、2027年1月期の売上見通しは461億〜464億ドルとされた。

重要事件

  • 1999年: サンフランシスコで設立(詳細は設立の項目)。
  • 2021年7月: Slack の買収を完了。同社最大の買収。
  • 2023年1月4日: 全従業員の約10%の削減を発表(2023年のテック企業の人員削減)。
  • 2024年10月29日: Agentforce の一般提供を開始。
  • 2025年8〜10月(2026年1月期の第3四半期): 製品群の名前を Agentforce を冠したものに改称。
  • 2025年11月: Informatica の買収を完了(約96億ドル)。

業績指標

2026年1月期(2026年1月31日まで)。10-K による。

  • 売上: 415億ドル(前年比10%増)
  • 営業利益: 83億ドル(営業利益率約20%)
  • 純利益: 74.6億ドル(前年は62.0億ドル)
  • 残存履行義務: 約724億ドル(14%増)。うち今後12か月分は約351億ドル
  • 従業員: 83,334人

関連する出来事

  1. Salesforce 設立 ── 「No Software」を掲げた SaaS の先駆け
  2. Slack とは ── ゲーム会社が作った仕事用チャット
  3. 2023年のテック業界人員削減 ── 増え続けた10年が終わった月

よくある質問

セールスフォースはどんな事業で稼いでいますか。
大半は定額制のクラウドサービスです。2026年1月期のサブスクリプション・サポート売上は394億ドルで、内訳は Agentforce Service 98億ドル、Agentforce Sales 90億ドル、Agentforce 360 Platform・Slack ほか89億ドル、Integration・Analytics 62億ドル、Marketing・Commerce 54億ドルでした。
Agentforce とは何ですか。
セールスフォースが2024年10月29日に一般提供を始めた、AI エージェントを作って動かすための基盤です。同社は、エージェントが人の操作を待たずにデータの変化などをきっかけに動くと説明しています。2026年7月期の第2四半期末には、Agentforce の年間経常収益が15億ドルを超えたと発表しましたが、この指標は同社が定義し、同じ四半期に対象を広げたものです。
セールスフォースが Slack を買収したのはいつですか。
2021年7月に買収を完了しました。同社の年次報告書は、これを自社最大の買収と書いています。発表から完了までの経緯は Slack の項目にあります。

出典

  1. 一次資料Salesforce, Inc., Annual Report on Form 10-K for the fiscal year ended January 31, 2026 — SEC, filed March 2, 2026

    1999年の設立、2026年1月期の売上・営業利益・純利益・残存履行義務、製品別のサブスクリプション売上と Agentforce への改称、Informatica の買収、従業員数

    取得日: 2026-10-25

  2. 一次資料Salesforce, Inc., Annual Report on Form 10-K for the fiscal year ended January 31, 2022 — SEC

    2021年7月の Slack 買収を同社最大の買収とする記述、Tableau・MuleSoft などの買収の統合

    取得日: 2026-10-25

  3. 一次資料Salesforce Announces Second Quarter Fiscal 2027 Results — press release, Exhibit 99.1 to Form 8-K, August 26, 2026 — SEC

    2026年7月期第2四半期の売上、Agentforce と Data 360 の ARR、Agentforce の ARR とその定義の変更、通期見通し

    取得日: 2026-10-25

  4. 一次資料Salesforce's Agentforce Is Here: Trusted, Autonomous AI Agents to Scale Your Workforce — Salesforce, October 29, 2024

    Agentforce の一般提供の開始と、同社によるエージェントの説明

    取得日: 2026-10-25

最終更新:

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