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楽天グループ
1997年2月に三木谷浩史が株式会社エム・ディー・エムとして設立し、同年5月にインターネット・ショッピングモール「楽天市場」を13店舗で始めた企業。1999年に楽天株式会社、2021年に楽天グループ株式会社へ改称した。カード・銀行・証券などの金融、カナダの電子書籍の Kobo(2012年)、メッセージアプリの Viber(2014年)と事業を広げ、2019年10月に自前の基地局を持つ携帯電話事業者として楽天モバイルのサービスを始めた。モバイル部門の赤字は2022年に4,928億円まで膨らみ、2025年は1,618億円まで縮んだ。2025年12月期の売上収益は2兆4,966億円で、親会社の所有者に帰属する当期損失は1,779億円。

組織情報
- 設立
- 1997
- 状態
- 稼働中
- 活動期間
- 1997–
- 関連事象
- 00
- 名称
- ENRakuten GroupJA楽天グループ
楽天グループ株式会社は、1997年2月に株式会社エム・ディー・エムとして設立された。同社の沿革によると、同年5月にインターネット・ショッピングモール「楽天市場」を始めたとき、従業員は6人、サーバーは1台、出店は13店舗だった。1999年6月に楽天株式会社、2021年4月に楽天グループ株式会社へ社名を改めている。2000年4月に店頭市場(現在の JASDAQ)に株式を公開し、2013年12月に東京証券取引所第一部へ移った。代表取締役会長兼社長は創業者の三木谷浩史、本社は東京・二子玉川の楽天クリムゾンハウス。
集めてきた事業
楽天の沿革は、買収と新規参入の記録が大半を占める。主なものを並べる。
| 時期 | 出来事(楽天の沿革ほか) |
|---|---|
| 1997年5月 | 楽天市場を開始 |
| 2000年12月 | ポータルサイトのインフォシーク・ジャパンを買収 |
| 2001年3月 | 楽天トラベルを開始 |
| 2003年11月 | DLJdirect SFG 証券(現・楽天証券)を買収 |
| 2004年 | プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが参入を承認される。9月にあおぞらカード(現・楽天カード)を買収 |
| 2005年10月 | 米国の LinkShare を買収し、初めて海外へ |
| 2009年2月 | イーバンク銀行(現・楽天銀行)を買収 |
| 2012年1月 | カナダの電子書籍会社 Kobo を完全子会社化。2011年11月の合意時点の買収額は現金3億1,500万ドル |
| 2014年3月 | メッセージと通話のアプリ Viber を運営する Viber Media を完全子会社化。2月の発表時点の総額9億ドル、登録ユーザー約2億8,000万 |
| 2014年10月 | 回線を借りる MVNO として楽天モバイルを開始 |
| 2019年10月 | 自前の基地局を持つ携帯電話事業者(MNO)としてサービスを開始 |
| 2021年8月 | 携帯網の仮想化技術を持つ米 Altiostar を買収。通信プラットフォーム事業の楽天シンフォニーを始める |
電子書籍(Kobo)、メッセージ(Viber)、携帯電話と、楽天は EC の会員を軸にしながら、別の業界の会社を次々に取り込んできた。楽天自身はこの形を「楽天エコシステム」と呼んでいる。
携帯電話事業者になる
総務大臣は2018年4月に楽天の 4G 特定基地局の開設計画を認定し、楽天モバイルは2019年10月に MNO としてのサービスを始め、2020年3月に本格サービスの開始と月額2,980円の無制限プラン「Rakuten UN-LIMIT」を発表した。基地局を自前で建てる先行投資は、モバイル部門の損失として毎年の決算に表れている。
| 年 | モバイル部門の売上収益 | セグメント損失 |
|---|---|---|
| 2020年 | 2,271億円 | 2,270億円 |
| 2021年 | 2,275億円 | 4,212億円 |
| 2022年 | 3,687億円 | 4,928億円 |
| 2023年 | 3,646億円 | 3,375億円 |
| 2024年 | 4,407億円 | 2,089億円 |
| 2025年 | 4,828億円 | 1,618億円 |
いずれも各年12月期の決算短信が発表時点で示した Non-GAAP ベースの数字である。部門の範囲は何度か組み替えられており、翌年の短信では前年の数字が修正されている(たとえば2022年の損失は、2023年の短信では4,793億円)。楽天は損失のピークを2022年1〜3月期としている。2025年の数字は、他部門へのモバイル・エコシステム貢献を考慮した後のもので、考慮前の損失は1,959億円。楽天は、2025年にモバイル事業が EBITDA ベースで黒字になり、契約回線数(MNO・MVNE・MVNO の合計)が2025年12月に1,000万を超えたとしている。
業績指標
2025年12月期(2025年1〜12月)、IFRS。2026年2月12日の決算短信による。
| 項目 | 2025年 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 2兆4,966億円 | +9.5% |
| IFRS 営業利益 | 144億円 | -72.9% |
| Non-GAAP 営業利益 | 1,063億円 | 前年は70億円 |
| 親会社の所有者に帰属する当期損失 | 1,779億円 | 前年は1,624億円の損失 |
| セグメント(2025年) | 売上収益 | セグメント損益 |
|---|---|---|
| インターネットサービス | 1兆3,697億円 | 889億円 |
| フィンテック | 9,759億円 | 1,999億円 |
| モバイル | 4,828億円 | -1,618億円 |
セグメント損益はモバイル・エコシステム貢献を考慮した後の数字。2024年の IFRS 営業利益は5年ぶりの黒字(530億円)だったが、短信はこの年の一時的な項目として、AST SpaceMobile 株の会計処理の変更による再測定益1,069億円を挙げている。営業段階の数字を年ごとに比べるときは、Non-GAAP と IFRS のどちらか、一時的な項目を含むかを確かめる必要がある。
AI の顧客として
このサイトの AI の項目では、楽天は利用企業として登場する。Anthropic は Claude 4 の発表で、楽天が大規模なオープンソースのリファクタリングを Opus 4 に7時間続けさせた例を挙げ、Claude Code の項目では東京オフィス開設の発表に楽天の名が出てくる。楽天の沿革によれば、2023年8月には OpenAI との協業も発表している。KDDI とは2018年11月に、決済・物流・通信の資産を相互に利用することで合意した。
よくある質問
- 楽天はいつ、どう始まった会社ですか。
- 1997年2月に株式会社エム・ディー・エムとして設立され、同年5月にインターネット・ショッピングモール「楽天市場」を始めました。楽天によると、開始時は従業員6人、サーバー1台、出店13店舗でした。1999年6月に楽天株式会社へ改称しています。
- 楽天モバイルの赤字はどれくらいですか。
- 各年の決算短信によると、モバイル部門のセグメント損失は2021年4,212億円、2022年4,928億円、2023年3,375億円、2024年2,089億円、2025年1,618億円です(いずれも Non-GAAP ベース、各年の発表時点の数字)。楽天は損失のピークを2022年1〜3月期としています。
- Kobo と Viber はいつ楽天の傘下に入ったのですか。
- Kobo は2011年11月に3億1,500万ドルの現金で買収することで合意し、2012年1月に全株を取得しました。Viber は2014年2月に総額9億ドルでの買収を発表し、2014年3月に全株を取得しています。
出典
一次資料Our History — Rakuten Group
1997年2月の設立と5月の楽天市場(従業員6人・サーバー1台・13店舗)、1999年6月の改称、2000年4月の店頭公開、2012年1月の Kobo、2014年3月の Viber と10月の MVNO、2018年4月の 4G 特定基地局開設計画の認定、2019年10月の MNO サービス開始、2020年3月の本格サービス開始の発表、2021年4月の楽天グループへの改称、2021年8月の Altiostar 買収と楽天シンフォニー、2023年の700MHz 帯の割り当て、2023年8月の OpenAI との協業
2025年12月期の売上収益・営業利益・当期損失、Non-GAAP 営業利益、セグメント別の売上と損益、モバイルの契約回線1,000万超(2025年12月)とモバイル事業の EBITDA 黒字
一次資料Consolidated Financial Reports (IFRS) for the fiscal year ended December 31, 2024 — Rakuten Group
2024年のモバイル部門のセグメント損失2,089億円、IFRS 営業利益が5年ぶりに黒字
一次資料Consolidated Financial Reports (IFRS) for the fiscal year ended December 31, 2023 — Rakuten Group
2023年のモバイル部門のセグメント損失3,375億円、損失のピークは2022年1〜3月期
一次資料Consolidated Financial Reports (IFRS) for the fiscal year ended December 31, 2022 — Rakuten Group
2022年のモバイル部門のセグメント損失4,928億円
一次資料Consolidated Financial Reports (IFRS) for the fiscal year ended December 31, 2021 — Rakuten Group
2021年のモバイル部門のセグメント損失4,212億円
一次資料Consolidated Financial Reports (IFRS) for the fiscal year ended December 31, 2020 — Rakuten, Inc.
2020年のモバイル部門のセグメント損失2,270億円、9月の 5G 開始
一次資料Rakuten to Acquire Kobo — Rakuten, Inc. and Kobo Inc., Nov 8/9, 2011
Kobo の全株を3億1,500万ドルの現金で取得する最終合意
一次資料Announcement of 100% Acquisition of Viber Media Ltd. — Rakuten, Inc., Feb 14, 2014
総額9億ドル、議決権株式の100%、登録ユーザー約2億8,000万・月間アクティブ1億超(当時)
1997年に三木谷浩史が創業
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