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デル・テクノロジーズ
1984年に Michael Dell が創業した米国のコンピュータ企業。パソコンを販売店を通さず顧客に直接売る直販モデルで伸び、2001年には世界最大の直販コンピュータ企業を名乗った。2013年10月に Michael Dell と投資会社 Silver Lake などが株式を買い取って非公開化し、2016年9月にストレージ大手の EMC を約640億ドルで買収、2018年12月に Class V 株の交換を経てニューヨーク証券取引所で株式の取引を再開した。現在はパソコンなどの CSG と、サーバ・ストレージ・ネットワークの ISG の二本立てで、2026年1月期の売上は1,135億ドル。そのうち AI 向けサーバの売上は247億ドルで、前年の2.7倍に増えた。本社はテキサス州ラウンドロック。

組織情報
- 設立
- 1984
- 状態
- 稼働中
- 活動期間
- 1984–
- 関連事象
- 00
- 名称
- ENDell TechnologiesJAデル・テクノロジーズ
デル(Dell)は、1984年に Michael Dell が創業した米国のコンピュータ企業である。2001年の年次報告書(Form 10-K)は、パソコンを顧客に直接売れば顧客の要望を最もよく理解できるという単純な考えから始まった会社だと書く。現在の親会社はデル・テクノロジーズで、本社はテキサス州ラウンドロック、従業員は約97,000人(2026年1月30日時点)。Michael Dell は1984年から2004年7月まで CEO を務め、2007年1月に復帰した。
直販モデルとその後
デルの名を知らしめたのは売り方だった。2001年の10-K は、直販によって販売店の上乗せと流通在庫の負担を避け、変化の速い市場での陳腐化のリスクを減らせると説明し、自社を「世界最大の直販コンピュータ企業」と称した。2001年2月2日までの年度の売上は319億ドルで、2001年4月には市場シェアの推計で世界一のコンピュータ企業になったと述べている。いずれも同社自身の説明である。直販で注文に合わせて組み立てるパソコンには、Zip ドライブが標準で載った時期もあった。
その直販は、看板であり続けたわけではない。2019年2月1日までの年度の10-K によれば、販売代理店やシステムインテグレーター、小売などの直販以外の経路が売上の50%超を占めていた。
非公開化、EMC、再上場
2010年代のデルは、所有の形を二度大きく変えた。
| 時期 | 出来事 | 中身(SEC 提出書類) |
|---|---|---|
| 2013年10月29日 | 非公開化 | 一般株主から1株13.75ドルの現金で株を買い取り、Michael Dell とその信託、Silver Lake の投資ファンド、MSDC の投資ファンド、一部の経営陣が所有する会社に。NASDAQ から上場廃止 |
| 2016年9月7日 | EMC の買収 | EMC 株1株につき現金24.05ドルと、VMware の業績に連動する Class V 株0.11146株。同社は「640億ドルの買収」と呼ぶ。資金は約459億ドルの借入などで調達 |
| 2018年12月28日 | Class V 取引 | Class V 株を現金140億ドルと新しい Class C 株に交換。Class C 株がニューヨーク証券取引所で通常の取引を始める |
親会社は2013年1月に非公開化のための会社 Denali Holding として設立され、2016年8月にデル・テクノロジーズへ改称した。EMC はかつて Zip ドライブの Iomega を買収した会社でもある。EMC とともに手に入れた VMware は2023年11月に Broadcom に買収され、デルは2024年3月に VMware 製品の販売代理の契約を終えた。
パソコンの会社から AI サーバの会社へ
現在の事業は2つに分かれる。2026年1月期の数字は10-K による。
| 部門 | 中身 | 2026年1月期の売上 |
|---|---|---|
| ISG(Infrastructure Solutions Group) | サーバ、ストレージ、ネットワーク。AI 向けサーバを含む | 608億ドル(40%増) |
| CSG(Client Solutions Group) | パソコン、周辺機器 | 510億ドル(5%増) |
AI 向けサーバ(AI-optimized servers)の売上は、2024年2月2日までの年度の19億ドルから、93億ドル、247億ドルへと2年で約13倍になった。売上の重心は創業以来のパソコンからサーバへ移り、ISG が CSG を上回った。ただし10-K は、AI 向けサーバの比率が上がると粗利益率が下がり、顧客への融資である金融債権も増えた(143億ドル、前年は112億ドル)と書いている。パソコンの側では、2024年の Copilot+ PC の最初の対応機を出したメーカーの一つでもある。
重要事件
- 1984年: Michael Dell が創業。
- 2001年: 年次報告書で世界最大の直販コンピュータ企業を名乗る。
- 2004年7月: Michael Dell が CEO を退く(2007年1月に復帰)。
- 2013年10月29日: 非公開化。
- 2016年9月7日: EMC の買収を完了。
- 2018年12月28日: Class V 取引を経て、ニューヨーク証券取引所での取引を再開。
- 2024年3月: VMware 製品の販売代理の契約を終了。
業績指標
2026年1月期(2026年1月30日まで)。10-K による。
- 売上: 1,135億ドル(前年比19%増)
- うち AI 向けサーバ: 247億ドル(166%増)
- 親会社株主に帰属する純利益: 59億ドル(前年は46億ドル)
- 営業キャッシュフロー: 112億ドル
- 従業員: 約97,000人
よくある質問
- デルの直販モデルとは何ですか。
- パソコンを販売店を通さず顧客に直接売るやり方です。2001年の年次報告書は、直接売ることで顧客の要望をよく理解し、販売店の上乗せや在庫の負担、陳腐化のリスクを避けられると説明していました。ただし2019年2月1日までの年度には、販売代理店などの直販以外の経路が売上の50%超を占めています。
- デルはなぜ非公開化し、どう再上場したのですか。
- 2013年10月29日、1株13.75ドルの現金で一般株主の株を買い取り、Michael Dell とその信託、Silver Lake の投資ファンドなどが所有する非公開会社になりました。2016年の EMC 買収の対価の一部として VMware の業績に連動する Class V 株を発行し、2018年12月28日にその株を現金と新しい Class C 株に交換して、Class C 株がニューヨーク証券取引所で通常の取引を始めました。
- デルの AI サーバの売上はどれくらいですか。
- 2026年1月期の AI 向けサーバ(AI-optimized servers)の売上は247億ドルで、前年比166%増でした。前年は93億ドル、その前の年は19億ドルです。この増加で ISG の売上は40%増の608億ドルになり、パソコンなどの CSG の510億ドルを上回りました。
出典
2026年1月期の売上・部門別売上・AI 向けサーバの売上・純利益、従業員数、Michael Dell の CEO 在任期間、VMware との関係の終了
一次資料Dell Technologies Inc., Annual Report on Form 10-K for the fiscal year ended February 1, 2019 — SEC
Denali Holding としての設立と2013年10月29日の非公開化、2016年9月7日の EMC 買収と対価、2018年12月28日の Class V 取引と NYSE での取引開始、直販以外の経路が売上の50%超
1984年の Michael Dell による創業、直販モデルの考え方と利点、2001年2月2日までの年度の売上319億ドル、世界最大の直販コンピュータ企業という自己規定
一次資料Dell Inc., Current Report on Form 8-K, October 29, 2013 — SEC
合併の完了、1株13.75ドルの現金対価、新たな所有者、NASDAQ での上場廃止
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