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ベル研究所
AT&T の研究部門として1925年に設立された、二十世紀最大の産業研究機関の一つ。トランジスタ(1947年、Bardeen・Brattain・Shockley)、情報理論(1948年、Shannon)、UNIX と C 言語(1969・1972年、Thompson・Ritchie)、CCD(1969年、Boyle・Smith)、太陽電池、レーザ ── 世界を変えた発明の多くがここから生まれた。複数のノーベル賞・チューリング賞の受賞者を輩出している。AT&T 分割(1984年)後は Lucent、Alcatel-Lucent、Nokia の研究部門として継承。
組織情報
- 設立
- 1925
- 状態
- 稼働中
- 存続
- 101 年
- 関連事象
- 04
- 名称
- ENBell LabsJAベル研究所
関連する出来事
- 1947年12月23日点接触トランジスタの発明 ── Bell 研究所AT&T Bell 研究所の John Bardeen、Walter Brattain、William Shockley が、ゲルマニウム結晶を用いた点接触型トランジスタの増幅動作を実演。1925年来支配的だった真空管に代わる、半導体による電子増幅の誕生で、計算機の小型化・低消費電力化・大量生産を可能にする産業的革命の起点となった。3人は1956年にノーベル物理学賞を共同受賞。
- 1969年UNIX の誕生 ── Bell 研究所Multics 計画から離脱した Ken Thompson が、AT&T Bell 研究所で空いていた PDP-7 上に簡略なタイムシェアリング OS を作り始めた。当初は1人のための実験だったが、Dennis Ritchie が加わり、1970年に「UNICS(後の UNIX)」と命名。C 言語(1972年)への書き換えで移植性を獲得し、その後の50年を支配する OS 系譜の起源となった。Linux、macOS、Android、iOS の祖である。
- 1972年C 言語の誕生 ── Dennis RitchieBell 研究所の Dennis Ritchie が、Ken Thompson の B 言語を発展させて型システムを導入した C 言語を設計。1973年に UNIX 自身が C で書き直されたことで、OS のソースを別のハードウェアに移植可能にした世界初の言語となった。1978年の K&R 本『The C Programming Language』とともに、過半世紀にわたるシステムプログラミングの事実上の標準となる。C++、Objective-C、C#、Go、Rust、Zig など、現在のシステム言語の多くは C の系譜から派生したか、C を意識して設計されている。
- 1985年10月C++ 公開 ── Bjarne StroustrupBell 研究所の Bjarne Stroustrup が、C 言語にオブジェクト指向(Simula 由来)を追加した C++ を商用公開した。性能を C と同等に保ちつつ抽象化を提供することを目標とし、ゲームエンジン、金融取引システム、組込み機器、ブラウザ実装など、低レイヤと高抽象の両方を要求される領域で広く採用された。